春のやわらかな光と淡いピンクの桜は、前撮りやフォトウェディングの中でも特に人気のロケーション。
自然がつくり出す季節の美しさに包まれながら撮影できるのは、春だけの特別な時間です。
しかし、開花の時期が短く天候の影響も受けやすいため、事前の準備が仕上がりを大きく左右します。

今回は、桜ロケーションフォトを成功させるための7つのポイントをまとめました。

1. ベストタイミングは“満開だけ”ではない

桜といえば満開のイメージがありますが、実は
五分咲き〜七分咲きも写真映えする穴場のタイミング。
愛らしいピンク色が軽やかに写り、新郎新婦の存在感が際立ちます。

また、散り始めの頃は舞う花びらを生かしたドラマチックなカットが撮影できるため、
**散り際は実は“狙い目”**でもあります。

2. 開花予測に左右されないための予約のコツ

桜は毎年開花時期が変動するため、
撮影日は1〜2週間の幅を持たせて設定すると安心です。

また、標高のある公園や、遅咲き品種があるエリアを候補に入れることで、
撮影できる期間がぐっと広がります。

3. 桜に映える衣装カラーを選ぶ

桜背景に合う衣装は、色選びがポイントです。

• 白ドレス … 透明感が引き立ち、逆光でふんわりとした印象に

• 淡色ドレス（くすみピンク・ラベンダー・ブルー） … 桜の色と調和して春らしい世界観に

• 白無垢 … 桜と相性が抜群。清らかで上品な写真に

• 色打掛（朱・鶯色・金） … 和の色彩が桜を一層引き立てる

同じ桜でも衣装によって写真の雰囲気は大きく変わります。

4. ロケ地選びは“人混み回避”が鍵

桜の名所はどうしても混雑します。
ゆっくり撮影したい方や、背景に人を写したくない場合は、

• 朝の早い時間帯（8〜9時頃）

• 平日の撮影

が断然おすすめです。

また、桜の木との距離感にこだわると写真の雰囲気が大きく変わります。
前ボケに使うのか、背景として入れるのか、桜に“囲まれる”ように撮るのかなど、
ロケ地の木の配置もチェックすると理想に近づきます。

5. 桜を最大限に活かす撮影アイデアを知っておく

桜ロケはちょっとした工夫で写真の印象が劇的に変わります。

• 桜越しの逆光ショット … 春の柔らかい光で幻想的に

• 舞う花びらを使った躍動感のある写真 … 散り際だからこその美しさ

• 小物の活用（和傘・ベール・ブーケ） … 世界観が統一される

自然の動きと小物の組み合わせで、記憶に残る一枚に。

6. 天候に左右される桜だからこそ“代替案”を用意する

もし桜が開花していなかったり散ってしまっていても、
撮影の工夫次第で魅力的な写真が残せます。

• 開花が遅い場合 … ロケ地の標高差を利用

• 散り際 … 花びらを活かす撮影をメインに

• 雨の場合 … 傘を使ったロマンチックなショットが可能

また、予備日を最初から設定しておくことで、天候リスクを最小限にできます。